2021/06/28

公法系科目で迷ったら、これがおすすめ
勉強ポイントから基本書・参考書を大公開

在校生 修了生 参考書
 

憲法を解く時は、"適切に評価する"ことを意識しましょう

 2020年度合格 
中央大学法科大学院・既修 2017年修了

 憲法は、判例が想起できなくてもそこまで動揺する必要はありません。その分、周囲に書き負けないことが大事です。そのためには(往々にして言われていることではありますが)、問題文中の事実を拾えるだけ拾うことが最も大事です。そして、その事実について適切な評価を加えて、利用するようにしました。自分にとって、有益ではなくとも(自分の論述に都合が悪い事実であっても)、適切に評価することが重要です。

答案の書き方から理解を深めるなら、これがおすすめです

 2020年度合格 
東京大学法科大学院・既修 2020年修了

  ・「憲法上の権利の作法」(尚学社)
 答案の書き方は本書に則れば大丈夫です。

 2020年度合格 
大阪市立大学法科大学院・未修 2016年修了

 憲法は、模範答案が載っているため「演習ノート21問」(弘文堂)を使用しました。

 2020年度合格 
首都大学東京法科大学院・既修 2020年修了

 ・『司法試験論文過去問LIVE解説講義本 木村草太』(辰巳法律研究所)
 ・『憲法の急所』(羽鳥書店)
 過去問を解き、当該年度の『司法試験論文過去問LIVE解説講義本 木村草太』の解説をみて理解を深めました。
『憲法の急所』は、各人権の保障根拠保障範囲などを理解する際にとても役立ちました。
Point
参考程度に読むなら

 2020年度合格 
東京大学法科大学院・既修 2020年修了

 ・「憲法解釈論の応用と展開」(日本評論社)
 ・「憲法ガール」(法律文化社)
 どちらも参考程度に読みました。

行政法を解くなら、出題の"誘導"にのって答案を作成しましょう

 2020年度合格 
中央大学法科大学院・既修 2017年修了

 行政法は、私の場合、「事例研究 行政法」を回しつつ、分からないことは「基本行政法」(いずれも日本評論社)を辞書代わりに使用していました。司法試験で唯一親切だと思うのが行政法であり、誘導にのれば必然的に適切な答案が完成します。誘導の意味がわからないというのであれば、まだ勉強が足りないと思います。なんらかの演習本をこなしつつ、基本書を参照してください。

出題の"誘導"にのれないなら、過去問検討スキルを磨きましょう

 2020年度合格 
首都大学東京法科大学院・既修 2020年修了

 行政法で得点を伸ばすには、何よりも出題の誘導にのることが重要です。過去問検討を通じて、このスキルを磨いてください。処分性、原告適格で個別法の検討の際に時間がかかってしまう、あるいはどのように解釈を組み立てれば良いかわからない方は、『基礎演習行政法』の処分性及び原告適格の考慮要素を暗記してしまうことをオススメします。
Point
最低限読んでおきたい基本書は

 2020年度合格 
東京大学法科大学院・既修 2020年修了

 ・「基本行政法」(日本評論社)
完成された基本書です。法科大学院入学後から読み始め、掲載論点・判例は網羅しました。

 2020年度合格 
大阪市立大学法科大学院・未修 2016年修了

・「事例研究行政法」(日本評論社)
行政法は苦手だったので、大半の受験生が使用している「事例研究行政法」(日本評論社)を最低限やっておきたいと思い使用しました。
Point
過去問の採点実感を使用するなら

 2020年度合格 
中央大学法科大学院・既修 2016年修了

採点実感は、原告適格裁量の書き方が詳しく解説され、今は解答化もされているので利用しない手はないです。最良の教材なので、私は試験直前にも見直していました。
Check
過去問の出題趣旨・採点実感を読むなら、「論文演習セミナー」で効率的に
公法系科目(憲法・行政法)で先輩合格者がオススメする基本書等の他、過去問題や出題趣旨・採点実感による対策も忘れてはいけません。採点実感や解答例を参照しながら効率よく勉強を進めるなら、「法科大学院修了生サポートシステム」でご利用いただける論文式対策の演習システム「論文演習セミナー」で論文式試験対策を始めてみませんか 

「論文演習セミナー」では、2006年度以降に実施された(新)司法試験の過去問題や、オリジナルの演習問題を収録しており、 出題趣旨や採点実感の他、「司法試験の問題と解説(日本評論社)」に収録されている解説や解答例のPDFが掲載されているので、知識を補いながら、答案演習をサポートします。
さらに、問題に関連する参照条文や参考判例にもリンクしているので、探す手間も省けて、効率的に疑問点の確認や復習ができます。

過去問題検討・分析は「なるべく早く取りかかるべき」との声も少なくありません。来年度の司法試験受験に向けて、論文式対策を後回しにせず、今日から効率的に取り組んでまいりましょう。
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