2023/06/28  2021/04/15

直前期こそ、過去問はどうしている
総仕上げは、「勉強量」を見極めよう

修了生 過去問 参考書
 

「過去問」対策は必要か

 2022年度合格 
東京大学・既修 2022年修了

 直前期は焦りから手を広げてしまう気持ちもあると思いますが、やはりここでも過去問への対策が主軸になると思います。司法試験は現状、誰もが書ける論点を落とさないで書ければ合格ラインには近づくはずです。従って、そのような論点を再度確認し、近年の傾向でもある学説の対立にも触れておくことが有益と考えられます。  

本番2ヶ月前まで

過去問を絞るなら、「3年分」

 2017年度合格 
予備試験合格

  3月からは答案練習の復習を行い、論文式試験と短答式試験の過去問をそれぞれ3年分解きました。これらに加えて、選択科目とした国際公法は基本書と判例集を読み、選択科目以外は答案練習過去問で解らなかった部分について基本書で確認しました。なお、答案練習の復習の前には、当該科目の論証集を確認していました。

論文起案は毎日「2問」ずつ

 2016年度合格 
予備試験合格

 2月から3月は、論文式試験の過去問題を毎日2問ずつ起案したとともに、短答式試験の過去問題を毎日欠かさず確認しました。その時、論文式試験については再現答案と照らし合わせ、自分の答案の良い点と悪い点を明確に認識することに努めました。これにより、本試験では何をどのように書けばいいのかを確認することが出来ました。 起案

短答は毎日、正しい知識の修得を

 2016年度合格 
予備試験合格

  短答式試験については、合格最低ラインに到達せずに論文式試験が採点される段階に至らないということは避けたかったので、知識を正確に修得することに努めました。具体的には、過去問題を確認する中で、間違えた問題の他に知識が曖昧な肢についても印をつけておき、完璧に自信を持って解けるもののみ後で除外して、印のついている肢を何度も繰り返し勉強しました。  
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本番1ヶ月前~

過去問は、昨年「1年分」

 2016年度合格 
予備試験合格

 4月からは、論文式試験の昨年の過去問に絞って、出題趣旨採点実感予備校が出している参考答案を毎日読みました。

苦手分野を重点的に

 2016年度合格 
予備試験合格

 私は商法に苦手意識があったので、「商法判例集」(山下友信・神田秀樹(編)、有斐閣)を、特に機関の部分を重点的に読みました。
 その他には、「新問題研究 要件事実」(司法研修所(編)、法曹会)を一読し、行政法については「行政法概説Ⅰ・Ⅱ」 (いずれも宇賀克也(著)、 有斐閣)を重要な箇所に絞って読みました。  

Aランクの論点、問題を重視する

 2022年度合格 
同志社大学・既修 2020年修了

 直前期は、覚えきれていない部分や重要なAランクの論点を見返すようしていました。Aランク論点は落とすことができない超重要論点なので、特に重視していました。直前期は最も不安な時期ですが、際限がないと思ったので、学習の手を広げることは絶対にしないと決めていました。 論文復習

本番2週間前~

過去問演習から、最終確認へ

 2017年度合格 
京都大学・既修 2017年修了

   4月半ばからは答案を書く回数をリハビリ程度にとどめ、条文の文言の定義や趣旨など、基礎知識の確認に努めました。

 2022年度合格 
予備試験合格者

 本試験直前の1週間は、予備試験時代から使用していた一元化教材短答式試験で問われる知識をひたすら復習する毎日でした。この頃は、ようやくゴールが見えてきたこともあり、一番集中して勉強できていたような気がします。最後は良いコンディションを保ったまま、司法試験を受け切ることができました。  

本番当日に使用する資料準備を

 2022年度合格 
東京都立大学・既修 2021年修了

 本番の司法試験の会場では紙媒体の資料しか見ることができないので、論証は印刷したうえで冊子にして持って行ったほうがいいです。電子媒体は廊下でしか開けないため、当日不便です。 まとめノート

 2022年度合格 
中央大学・既修 2021年修了

 前日や当日の休憩時間にすべての内容を見返す時間はありません。各科目A4用紙1枚に「表現の自由」「強制捜査」といったようにキーワードとなる単語だけ書いたものを作り、各科目の前日には、それを見て定義やポイントを頭の中で思い返す作業をしていました。

まとめ

 2022年度合格 
早稲田大学・未修 2022年修了

 私は、法律を勉強したことがない、いわゆる純粋未修で法科大学院に入学し、法律学習歴3年で司法試験に合格することができました。法科大学院在学中は、常に、「どうしたら令和4年の司法試験に1発で合格できるか」を考えていました。その結果、行きついた答えが、過去問が最良の問題集であることでした。過去問を解き、出題趣旨と採点実感をしっかり読み込めば、司法試験が受験者に何を求めているかを知ることができます。もちろん、予備校の問題集も素晴らしいものはたくさんあります。ですが、まずは過去問をしっかりこなすことが合格への近道ではないかと思います。
日々のスキマ時間を活用して、
過去問をしっかりこなそう
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