2022/11/01

基礎的知識に自信がないなら、これをやろう
「短答過去問パーフェクト」・基本書の使い分け

在校生 修了生 過去問 判例百選

短答式試験合格に必要なもの

 2015年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2015年修了

 短答式試験に合格するためには、浅く広くよりも、狭く深い知識を身につけることが必要です。問題を解く時は選択肢全ての正誤をわかる必要はなく、2~3個の肢を選択肢から外すことができれば十分です。点数が伸びない人は、むやみに勉強範囲を広げていないか一度見直してみると良いと思います。

基礎的知識を身につける方法

 2015年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2015年修了

 基本的知識を身につける方法ですが、私は以下4つの方法が良いと思います。
  1. 過去問題
  2. 条文
  3. 判例
  4. 基本書

過去問題

 2015年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2015年修了

 全ての問題に理由をつけて解けるレベルにまで持っていく必要があります。

条文

 2015年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2015年修了

 重要な条文は何度も読み込む必要があります。何が重要であるのかは過去問題を解く中でわかってくると思います。むしろ、わかるまで過去問題を解いてください。

判例

 2015年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2015年修了

 判例百選(有斐閣)などで学ぶと良いと思います。何度も読み込む科目は、憲法だけで十分でしょう。
判例百選の使い方に関するおすすめ記事はこちら:
【論文】「判例百選」を使い倒せ
 アウトプットできるまでが勝負のカギ

過去問・条文・判例を組み合わせるなら

 2019年度合格 
立命館大学法科大学院・既修 2019年修了

 具体的には「条文・判例本」(辰巳法律研究所)を1周して体系的な知識を身に付けたのち、「短答過去問パーフェクト」(同)を5周以上しました。一見すると面倒な勉強法ですが、力にはなると思います。

「短答過去問パーフェクト」のまわし方

 2019年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・既修 2019年修了

 私は、辰巳法律研究所出版の「短答過去問パーフェクト」と「単年版短答詳解」を何周も回していました。やり方は、年度別ではなく頭から解いていきました。解いて解説を読んだら、解説にマーカーを引くとともに「択一六法」の該当箇所にアンダーラインやマーカーを引くなどしてチェックを付けていました。出題傾向を踏まえるために、年度、問題番号、肢も記載しました。例えば、平成29年度民法第15問肢エの問題だと「29-15-エ」になります。 何度も間違えたり、正解したとしても消去法で正解したりした問題は、択一六法に付箋を貼っていました。
【復習を意識した「短答過去問パーフェクト」の使い方】
  • 頭から順番に解く
  • 解き終わったら、解説を読んでマーカーを引く
  • 「択一六法」の該当箇所にも、アンダーラインやマーカーを引く
  • 何度も間違える問題には、「択一六法」に付箋を貼る
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基本書

 2019年度合格 
予備試験合格

 各科目で定評ある学者先生が書かれた薄めの基本書の精読に注力しました。私は常体の文章ではなく口語体で書かれた基本書の方が頭に入りやすかったので、口語体で書かれたものを好んで使っていました。最初は、過去問を解くよりも抑揚がなくてつまらない勉強かと思っていました。しかし、口語体の基本書で、一流の学者先生方と法的な対話をしているかのような心持ちで読むと、よく頭に入るようになりました。薄い基本書の精読は、各分野の超専門家が真に必要十分といえる情報を精選してくれているという点で、高い思考経済につながる良い勉強法だったと思います。

基本書で得た基礎的知識の定着方法

 2019年度合格 
予備試験合格

 基本書で得た基礎的知識の定着を図るために、TKCの「基礎力確認テスト」を何度も解き直しました。この基礎力確認テストは、TKCの「法科大学院修了生サポートシステム」上で、全科目の1問1答式の問題を無料(※)で何度も解くことができる優れものです。解説文も緻密で練られたもので、大変良い勉強になりました。
 その結果、短答・論文式双方の司法試験本試験に役立つ確かな基礎学力を身につけることができたと思います。
(※) 法科大学院在校生の方は無料でご利用いただけます。
修了生の方は「法科大学院修了生サポートシステム」のご契約が必要です。
何度も解き直した、「基礎力確認テスト」とは 修了生サポートシステムの詳細を見てみる

基礎的知識の習得こそ侮らない

 2021年度合格 
予備試験合格

 司法試験は、複雑で細かな知識を全て覚えなければ合格できない試験ではありません。むしろ、基本知識をいかに習得しているかが重要な試験です。これは論文式試験にもいえることです。法律家になるための試験である以上、第一に条文、第二も条文から始まるという意識を持ちながら、正確に問題を分析し、答案構成通りに記述すれば問題ありません。
基礎的知識の習得レベルは、
定期的な実力確認で
基礎的知識を身につけるだけで終わらせるのではなく、アウトプットすることも忘れてはいけません。まずは、昨年TKC模試で出題された問題が1問1答の〇×形式で解ける TKC司法試験模試チャレンジで今の習得レベルを確認してみませんか
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