2022/03/10

「試験時間が足りなかった」と後悔しないために
時間配分ミスを解決する2つの勉強対策

在校生 修了生 過去問 模試

論文式試験の試験時間

司法試験の論文式試験では、選択科目が3時間他の科目が2時間の試験時間が設定されています。2024年度(令和6年度)の試験日程とあわせて確認しておきましょう。
【2024年(令和6年)司法試験の日程と試験時間】
試験日程 試験科目・試験時間
7月10日(水) 論文式試験 選択科目
(3時間)
公法系科目第1問
(2時間)
公法系科目第2問
(2時間)
7月11日(木) 民事系科目第1問
(2時間)
民事系科目第2問
(2時間)
民事系科目第3問
(2時間)
7月13日(土) 刑事系科目第1問
(2時間)
刑事系科目第2問
(2時間)
7月14日(日) 短答式試験 民法
(1時間15分)
憲法
(50分)
刑法
(50分)

司法試験当日で痛感した、"時間配分"

 2021年度合格 
東京大学法科大学院・既修 2020年修了

私は、司法試験1日目の公法系科目が両方途中答案となってしまい、帰宅後はとても落ち込みました。それでも最後まで試験場に向かい続け、結果的に合格に必要な点数を取ることができました。仮に結果が異なっていたとしても、このときに一縷の可能性に賭けて試験と向き合えてよかったと感じたと思います。そうはいっても大失敗はないに越したことなく、自分が問題の量をこなすタイプではないとしても、書きたいことを時間内に収める最低限のテクニックの習得を侮ってはいけなかったと自省しています。

"時間配分"を意識した論文式試験対策

  1. 本番の時間より短い時間を設定する
  2. あえて答案構成の時間を充実させる

本番の時間より短い時間を設定する

 2021年度合格 
広島大学法科大学院・既修 2021年修了

1回目不合格の敗因として、本番を想定した答案作成が足りていないことがあったので、本番の試験時間より短い時間を設定しての演習、答案作成を行った。この際、常に司法試験用六法を参照するようにした。そうしたことにより、決めた処理手順を迷いなくこなせるようになり、書ける答案の文章量も増えた。

あえて答案構成の時間を充実させる

 2021年度合格 
東北大学法科大学院・既修 2021年修了

一般的に数多く起案することが推奨されていますが、私は起案の回数を最小限にとどめ、答案構成を行った上で解説や解答例を熟読し、関連する点を調べる形で学習を行っていました。時間配分については、約30分で答案構成を行い、残りの90分で起案する形が最適だと感じました。

答案構成の時間を充実させたことで
得られた効果

 2021年度合格 
東北大学法科大学院・既修 2021年修了

答案構成の時間を充実させることができれば、90分間書き続けられると考え、上記の学習方法を採用していました。起案に時間を割かなかったため、結果として過去問や演習問題を数周することができ、必要な知識評価される書き方等を身に付けられたと感じています。 過去問題の分析に最適 修了生サポートシステムの詳細を見てみる

司法試験直前模試で時間内に
書き切れなかったら

 2021年度合格 
東京大学法科大学院・既修 2021年修了

3月に「全国統一模試」を会場で受験しましたが、私の場合は、時間不足のため十分に解答できなかった設問がいくつかある一方で、厚く書いた部分はしっかりと点が入っていたため、とにかく途中答案を回避し、すべての設問に対して一応の論述ができるよう、時間配分に細心の注意を払って最後まで勉強しました。その結果として、本番では途中答案をほとんど作らずに済みました 試験時間内に答案を書き切れる TKC主催模試の詳細を見てみる

しっかりとした理解と本番を想定した
シミュレーションで合格に近づこう

 2021年度合格 
東京大学法科大学院・既修 2021年修了

令和3年司法試験では問題の出題傾向が変更し、令和4年司法試験に向けた学習方法に変更を余儀なくされる科目もあることでしょう。ただ、司法試験の受験で要求されている水準に大きな変動はないと思われるため、論文式試験で自身が展開しようと準備している判例や論証に対するしっかりとした理解をもって臨めば問題ないです。後は、本番で焦らないように時間配分などを計測して過去問演習をしたり、模試等を通じて朝や移動時間の使い道などをシミュレートしたりしておくことも意外と重要です。
日頃から試験本番を意識した勉強法で
シミュレーションを
司法試験本番中に焦らないようにするには、日頃から時間配分を意識した試験対策が欠かせません。それは短答式試験も同様です。まずは解答を導き出すまでの時間を昨年TKC模試で出題した短答式問題が無料で解ける「 TKC司法試験模試チャレンジに挑戦して、把握することから始めてみませんか
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