2023/08/02

【最新版】2022年度合格者が選んだ
おすすめ参考書と失敗しない選び方

在校生 修了生 参考書
 

2022年度司法試験の傾向

 2022年度合格 
北海道大学法科大学院・未修 2019年修了

 今年の司法試験は、論文採点対象者の中で真ん中のレベルであれば合格できました。つまり、他の受験生が知らないことまで知識を集めなくても合格できるということです。そう考えると、メジャーな教材を使っていれば「他の受験生が知っているのに自分は知らない」という事態にはならないはずです。

基本書・演習書を選ぶ基準

参考書選びに迷っている受験生

基本書を選ぶ基準

 2022年度合格 
早稲田大学法科大学院・既修 2022年修了

  基本書をメインに学習する方には、自分が読んでいてストレスのない好きな本を各科目で見つけられるかが大きな鍵となります。たとえば、基本書かどうかは議論があるかもしれませんが、日本評論社の「基本〇〇法」シリーズは非常によい本で、受験生の利用率は極めて高いと思われます。基本書をあまり読まない方も、取りあえずこの本を選択しておけば、間違いないです。

演習書を選ぶ基準

 2022年度合格 
南山大学法科大学院・既修 2021年修了

 演習書を選ぶ基準は、「読みやすさ」「解説の平易さ」「受験生がよく使用しているもの」としました。

2022年度合格者が使用した、おすすめ参考書

科目 おすすめの書籍
基礎力養成 ・『えんしゅう本』(基本七法いずれも)(辰巳法律研究所)
・『基本から合格答案を即効で書けるようになる本①~③』(辰巳法律研究所)
・『月刊 受験新報』連載『演習教室』(法学書院)
※ただし、現在は休刊
・『ハイローヤー』(辰巳法律研究所)
憲法 ・『判例から考える憲法』(法学書院)
・『事例研究 憲法(第2版)』(日本評論社)
行政法 『事例研究 行政法(第3版)』(日本評論社)
民法 ・『基本事例で考える民法演習1・2』(日本評論社)
・『事例で学ぶ民法演習』(成文堂)
・『事例から民法を考える』(有斐閣)
商法 ・『事例研究 会社法』(日本評論社)
・『事例で考える会社法(第2版)』(有斐閣)
『Law Practice商法(第3版)』(商事法務)
民事訴訟法 『読解 民事訴訟法』(有斐閣)
刑法 ・『ロースクール演習 刑法(第2版)』(法学書院)
刑事訴訟法 ・『事例演習 刑事訴訟法(第2版)』(有斐閣)
・『ロースクール演習 刑事訴訟法(第2版)』(法学書院)
憲法の要である判例学習を効率的に進めるなら 修了生サポートシステムの詳細を見る

苦手科目を克服する場合

 2022年度合格 
北海道大学法科大学院・未修 2019年修了

 もっとも、苦手科目であれば基本書以外にも手を出して重点的に勉強したほうがいいかもしれません。私の場合、特に民事訴訟法で苦戦しました。その民事訴訟法の成績向上に役立ったのが、上記おすすめの書籍にもある勅使川原和彦著「読解 民事訴訟法」(有斐閣)を読んで知識の整理をしたことでした。この書籍は各章の導入箇所で学生の典型的な誤答を紹介しているのですが、一見正解に見えるものが集められているため、自分が身に着けた基礎知識の中で誤解している部分を発見することに役立ちました。

参考書選びに失敗した時の対処法

参考書が合わない受験生

 2022年度合格 
東京大学法科大学院・既修 2022年修了

 使う本には相性もあります。『受験新報』のバックナンバーには「受験生が使用している基本書・演習書」特集が組まれるため、大学図書館等で閲覧し、評判が良い本の中から自分に合った本を選ぶのが良いと思います。
定評ある基本書が合わない時のおすすめ記事はこちら:
【論文】定評ある基本書こそ、最強
 刑事系科目も自分に合った教材を選択しよう

まとめ

 2022年度合格 
九州大学法科大学院・既修 2022年修了

 受験生の中には、難しい基本書などで理論体系をしっかりと押さえようとする人が多くいます。しかし、世の中にはTKCのサービスを含め、受験のプロが司法試験合格のために必要十分な知識をまとめたわかりやすい教材がたくさんあります。その中で自分と相性が良いと感じるものを突き詰めて学習していくことが合格への近道です。
自分に合った教材を使って、
答案の「書き方」スキルを磨こう
司法試験合格のために必要十分な知識をまとめた、わかりやすい教材の1つとして、問題にあわせて解説・解答例を掲載している「司法試験の問題と解説(日本評論社)」も合格者の皆さまに選ばれています。こちらは、「TKC法科大学院修了生サポートシステム」の演習システム「論文演習セミナー」にて、「司法試験の問題と解説(日本評論社)」の解説や解答例のPDFを掲載しているので、演習後の復習まで効率よく行えます
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