2022/10/20

「肢別本」を解くなら、どう使う  
合格者平均点を突破する効果的な使い方

在校生 修了生 参考書

「肢別本」とは

 司法試験、予備試験の短答式試験では、5つの選択肢の中から正解を選ぶ「5肢択一式」の問題が多く出題されています。「肢別本」では、この「5肢択一式」問題の各選択肢を分解してそれぞれ1つの問題として「 形式」で出題していますので、1問ずつ正解・不正解の理由まで検討しながら、正確な知識が確認できます。
昨年度実施のTKC模試を「 」で解く
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肢別本の効果的な使い方

  1. 解説にこだわりすぎない
  2. 3つの基準で演習レベルを記録する

解説にこだわりすぎない

 2014年度合格 
早稲田大学法科大学院・未修 2013年9月修了

 私がとった対策としては単純で、毎日、肢別の問題200問を解き、答え合わせをするというものです。このときに注意したいのが、解説にこだわりすぎないということです。あまり考えすぎず、さらっと解き、解説がよく分からなくても流しておきます。不思議なもので、勉強が進み、肢別本を何回か繰り返し解いていると、分からなかった解説が分かる日が来ます。

3つの基準で演習レベルを記録する

 2019年度合格 
立教大学法科大学院・未修 2019年修了

 私もとにかく肢別問題を繰り返し解くことが重要だと思います。私は、解く際に、正解(理由付けを含めて)、不正解、勘で当たった(理由が分からない)の3つのマークを決めて、解いた問題の横に記していきました。2周目以降は、正解肢以外を解いて、最終的に正解肢しかなくなるまで何度も繰り返し解き直しました。当初、短答に苦手意識があったのですが、この勉強を繰り返したことで、最初の受験から短答の点数が30点ほど上昇したので、効果的であったと感じています。
【演習時の3つの基準】
  • 正解 →理由付けを含めて正解できた
  • 不正解
  • 勘で当たった →理由が分からない

全問正解でも安心できない

 2021年度合格 
南山大学法科大学院・未修 2019年修了

 令和元年、令和2年は所謂肢別本を使用し、試験までに繰り返し解き、全問正解できる程度には時間を割いていたのにも拘わらず、合格者平均点に届かなかったため、問題集を「短答過去問パーフェクト」(辰巳法律研究所)に切り替えました。その結果、肢別本より1問解くのに時間はかかりましたが、その分解説が厚かったため、違った出題形式となった時にも対応できるようになりました。 模擬試験では点数が取れる TKC主催模試の詳細を見てみる

肢別本と合わせ技で使いたい、学習ツール

 肢別問題を全問正解できる程度まで解けるようになっても、必ずしも短答式試験に突破できるとは限りません。そこで、肢別本演習によるインプット・アウトプット効果をさらに発揮するために、「法科大学院修了生サポートシステム」(TKC)と合わせ技で使って欲しい学習ツールを2つご紹介します。
  1. 単元毎に基礎知識をインプットするなら、
    「基礎力確認テスト」
  2. 隙間時間でも過去問演習するなら、「短答式過去問演習トレーニング」

単元毎に基礎知識をインプットするなら、「基礎力確認テスト」

 2019年度合格 
専修大学法科大学院・既修 2018年修了

 基本的にはインプットとアウトプットの繰り返しで勉強を進めました。ただし、インプットは基本書を最初から最後まで通読するというわけではなく、一問一答形式の「基礎力確認テスト」などを活用して、インプットした単元についてそれぞれの単元を意識しながら、常にアウトプットに耐えるインプットができているかを確認していました。

隙間時間でも過去問演習するなら、「短答式過去問演習トレーニング」

 2019年度合格 
専修大学法科大学院・既修 2018年修了

  「短答式過去問題演習トレーニング」には、上記の一問一答形式の「基礎力確認テスト」とは別に、新司法試験の過去問が載っています。これも自分で解答を入力するタイプでスマートフォンでも利用できます。私はスキマ時間を活用して過去問を解いていました。「基礎力確認テスト」は、必ずしも司法試験の過去問の肢別の問題だけが収録されているわけではないため、やはり過去問を勉強しようと思うならこのサービスを利用した方がいいかと思います。解説も載っており気軽に短答式の過去問演習ができるので、特に短答式が苦手な人は一度活用してみてください。

試験本番前の自信に繋がる

 2019年度合格 
早稲田大学法科大学院・既修 2019年修了

   試験本番の最終日、会場へ向かう電車の中で、「短答式試験過去問題演習トレーニング」を使用して平成30年度の民法を解き60点を取れたことが、その日の自信につながり、落ち着いた気持ちで本番に臨むことができました。

試験直前まで利用した、「短答式試験過去問題演習トレーニング」とは 詳細を見てみる

短答式試験こそ気は抜けない

 2019年度合格 
予備試験合格

 司法試験が終わって一番感じたのは、短答でなるべく多くの点数を確保することが合格に直結する、ということです。短答は点数が相対評価されずそのまま加算されるため、非常に大事です。

 2014年度合格 
早稲田大学法科大学院・未修 2013年9月修了

 短答式試験で不合格なら論文がそもそも採点されないため、ここで落ちるわけにはいかない、と常に合格ラインを余裕で上回り司法試験最終日に行われる短答式試験に余裕を持って臨めるように準備していきましょう。
余裕で合格ラインを突破できるか、
定期的な実力確認を
日頃から「肢別本」や「過去問題」等を使った勉強は大切ですが、「全国実力確認テスト(短答式)」のような模擬試験を利用して定期的に "合格への到達度"をチェックすることも忘れてはいけません。まずは、昨年TKC模試で出題された問題が1問1答の〇×形式で解ける TKC司法試験模試チャレンジで今の自分の実力試しをしてみませんか
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