2022/10/12

「詰め込み」勉強にも落とし穴が
短答を突破する、基礎的知識の習得法

在校生 修了生 判例 参考書

短答式試験に落ちた要因

 2018年度合格 
横浜国立大学法科大学院・既修 2017年修了

 私は、2回目の挑戦で司法試験に合格しました。1回目は恥ずかしながら短答式試験で落ちてしまいました。1回目で合格できなかったことから、2回目の受験に向けて色々と改善して挑戦し、無事合格することが出来ました。
 1回目の挑戦で短答式試験に落ちてしまったのは、基礎的知識があいまいなまま多くの知識を詰め込もうとして、正しい知識を身に着けることが出来なかったからでした。

基礎的知識を習得する3つの方法

  1. 読み込む基本書は1冊に絞り込む
  2. 何度も読み返せる「目印」を付けておく
  3. インプットとアウトプットは並行して進める

読み込む基本書は1冊に絞り込む

 2018年度合格 
横浜国立大学法科大学院・既修 2017年修了

 私は法科大学院在学時は多くの基本書を読んでいましたが、各科目定評のある基本書1冊以外は捨て、判例六法を片手に基本書を読み、基礎的知識の習得に努めました。

基本書を絞り込んでおくと良い理由

 2014年度合格 
甲南大学法科大学院・既修 2010年修了

    私の過去2回の失敗の原因と関連しますが、情報は一元化した方が学習効率に資すると思います。例えば、ある科目において、インプット対策として基本書を2冊、参考書1冊、判例集を2冊用意したとします。しかし、本試験直前の3月、4月は体調管理に精一杯なため、新しい知識のインプットなどする余裕はありませんでした。過去2回、私の司法試験の不合格の原因を分析すると、新しい知識のインプットに時間を取られ、本試験の5月の直前期に各科目の基本的知識について総復習をすることができなかったことが痛かったです。

何度も読み返せる「目印」を付けておく

 2019年度合格 
関西学院大学法科大学院・未修 2017年修了

 私は択一には判例六法を使用し、過去問にでた判例はマーカーでチェックし、年度を書き込みました。頻出問題が一目瞭然で、読み返す時に特に注意してチェックできました。

「判例六法」を使うことで習得できる知識

 2018年度合格 
一橋大学法科大学院・既修 2016年修了

 短答式、論文式を問わず、司法試験では新しい判例の知識を問う問題が出題される傾向にあると感じ、判例六法で最新の判例の概要を掴むことに加えて、有名な判例はローライブラリーの判例検索サービス「LEX/DBインターネット」を利用して判例全文を読むようにしていました。

インプットとアウトプットは並行して進める

 2018年度合格 
横浜国立大学法科大学院・既修 2017年修了

 もっとも、単に基本書通読では知識の定着は望めないので、TKCの「基礎力確認テスト」及び「短答式過去問題演習トレーニング」を並行して利用し、インプットとアウトプットを同時に行いました。TKCの上記演習システムは、いずれも間違った問題を保存出来るので、短答式試験前日まで利用しました。 試験前日まで利用した、「演習システム」とは 修了生サポートシステムの詳細を見てみる

習得する"意識"を忘れずに

 2016年度合格 
立命館大学法科大学院・既修 2016年修了

 短答式試験に向けた勉強は、長期記憶になることを意識して勉強することが大事です。また、普段から使用している六法を素読する時間も作りましたが、漫然と読んでいただけであったため、あまり成果が得られませんでした。やはり、自分なりに情報をインプットする意識がないと単なる読書になることを実感し、とても反省しています。
判例全文も読み込んで、
更なる基礎的知識の定着を
有名な判例全文を読む時に活用された、「LEX/DBインターネット」は、「TKC法科大学院修了生サポートシステム」で利用できる判例検索データベースで、重要判例はもちろん、最新判例の全文まで、上下級審関連や引用判例、被引用判例も確認しながら理解を深められると共に、答案を書く際に必要な知識の定着にも役立ちます
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