在学中受験生が使用した主な教材
2023年度合格
慶應義塾大学法科大学院・未修 2024年修了(在学中受験)
私は過去問を中心に採点実感を読んだり、予備校の問題集を一部解いたり、
「判例百選」(有斐閣)を適宜参照し、
分からない科目に関してのみ一部基本書を参照するなどして調整しました。
「判例百選」使用時の科目
2023年度合格
筑波大学法科大学院・未修 2024年修了(在学中受験)
「判例百選」については、
憲法、会社法、民訴法、刑訴法は紙媒体を購入しました(憲法以外は教材指定でした)。
憲法は択一六法だけでは理由付けが足りない場合に、刑訴法は教員が演習科目で解説を含めて取り上げていたので、それに合わせて確認しました。
「判例百選」参照時のポイント
2023年度合格
慶應義塾大学法科大学院・未修 2024年修了(在学中受験)
「判例百選」は、もちろん全部が分かりやすい解説があるわけではないので、
全部を読もうとせずに適宜参照するべきであると考えています。
「判例百選」省略部分を補填するために
2023年度合格
名古屋大学法科大学院・既修 2023年修了
ただし、
重要な判例については「判例百選」(有斐閣)で省略されている部分も読み込みたいと考えていたので、
省略部分を読むために判例検索サービス「LEX/DBインターネット」を利用していました。下級審の判断も読めるので、
どのような流れで最高裁の判断に至ったのか容易に理解できる点において、大変優れていると思います。
「LEX/DBインターネット」とは 修了生サポートシステムの詳細を見る
2023年度合格者が使用したおすすめ参考書
科目 |
おすすめの書籍 |
憲法 |
・『憲法演習ノート』(弘文堂) ・『憲法ガール』(法律文化社) |
行政法 |
・『事例研究 行政法』(日本評論社) ・『行政法ガール』(法律文化社) |
民法 |
・『Law Practice民法1・2』(商事法務) |
商法 |
・『Law Practice商法』(商事法務) |
民事訴訟法 |
・『Law Practice民事訴訟法』(商事法務) |
刑法 |
・『刑法事例演習教材』(有斐閣) |
刑事訴訟法 |
・『エクササイズ刑事訴訟法』(有斐閣) |
失敗しない選び方のポイント
- 初学者段階では分厚い基本書を無理に使用しない
- ストレスのない、「好きな」本を選ぶ
- 「自分にとって」使いやすいものを選ぶ
- 1冊を完璧にすることにこだわらない
1初学者段階では分厚い基本書を無理に使用しない
2021年度合格
明治大学法科大学院・既修 2020年修了
今振り返ってみて私が役に立ったと思うのは、
その科目の全体を概観できるような勉強方法を初学者の段階で取ったことです。初学者段階では
細かいところは気にせず、
一度全体像をつかむことが大事だと思います。また、初学者段階でありがちな
分厚い基本書の通読は、難しく途中で心が折れるのであまりお勧めはしません。
2ストレスのない、「好きな」本を選ぶ
2022年度合格
早稲田大学法科大学院・既修 2022年修了
基本書をメインに学習する方には、
自分が読んでいてストレスのない、
好きな本を各科目で見つけられるかが大きな鍵となります。たとえば、基本書かどうかは議論があるかもしれませんが、
日本評論社の「基本〇〇法」シリーズは非常によい本で、受験生の利用率は極めて高いと思われます。基本書をあまり読まない方も、取りあえずこの本を選択しておけば、間違いないです。
3「自分にとって」使いやすいものを選ぶ
2022年度合格
南山大学法科大学院・既修 2021年修了
演習書を選ぶ基準は、「
読みやすさ」「
解説の平易さ」「
受験生がよく使用しているもの」としました。
41冊を完璧にすることにこだわらない
2021年度合格
京都大学法科大学院・既修 2021年修了
教科書にせよ演習書にせよ、「1冊を完璧にすることが大切」、つまり「いろいろ手を出してはいけない」とよく耳にしますが、私は
いろいろな本をつまみ食いしてもよいと思います。何を書いているかわからない、自分に合わない本をずっと読むよりは、
いろいろな本を参照して、自分の中で理解できる記述を見つける方法もアリだと思います。個人的にはその方が楽しかったですし、飽き性の方にはお勧めです。
まとめ
2022年度合格
九州大学法科大学院・既修 2022年修了
受験生の中には、難しい基本書などで理論体系をしっかりと押さえようとする人が多くいます。しかし、世の中にはTKCのサービスを含め、受験のプロが
司法試験合格のために必要十分な知識をまとめたわかりやすい教材がたくさんあります。その中で自分と相性が良いと感じるものを突き詰めて学習していくことが合格への近道です。
【計画】「在学中受験」で合格を目指すなら
入学後スケジュールから効果的な時間の使い方