2024/07/31

【最新版】2023年度合格者が選んだ
おすすめ参考書と失敗しない選び方

在校生 修了生 判例百選 参考書
 

在学中受験生が使用した主な教材

 2023年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・未修 2024年修了(在学中受験)

 私は過去問を中心に採点実感を読んだり、予備校の問題集を一部解いたり、「判例百選」(有斐閣)を適宜参照し、分からない科目に関してのみ一部基本書を参照するなどして調整しました。

「判例百選」使用時の科目

 2023年度合格 
筑波大学法科大学院・未修 2024年修了(在学中受験)

 「判例百選」については、憲法、会社法、民訴法、刑訴法は紙媒体を購入しました(憲法以外は教材指定でした)。憲法は択一六法だけでは理由付けが足りない場合に、刑訴法は教員が演習科目で解説を含めて取り上げていたので、それに合わせて確認しました。

判例百選と判例百選電子版

「判例百選」参照時のポイント

 2023年度合格 
慶應義塾大学法科大学院・未修 2024年修了(在学中受験)

 「判例百選」は、もちろん全部が分かりやすい解説があるわけではないので、全部を読もうとせずに適宜参照するべきであると考えています。
「判例百選」の使い方のおすすめ記事はこちら:
【論文】「判例百選」を使い倒せ
 アウトプットできるまでが勝負のカギ

「判例百選」省略部分を補填するために

 2023年度合格 
名古屋大学法科大学院・既修 2023年修了

 ただし、重要な判例については「判例百選」(有斐閣)で省略されている部分も読み込みたいと考えていたので、省略部分を読むために判例検索サービス「LEX/DBインターネット」を利用していました。下級審の判断も読めるので、どのような流れで最高裁の判断に至ったのか容易に理解できる点において、大変優れていると思います。

「LEX/DBインターネット」とは 修了生サポートシステムの詳細を見る

2023年度合格者が使用したおすすめ参考書

科目 おすすめの書籍
憲法 ・『憲法演習ノート』(弘文堂)
・『憲法ガール』(法律文化社)
行政法 『事例研究 行政法』(日本評論社)
・『行政法ガール』(法律文化社)
民法 『Law Practice民法1・2』(商事法務)
商法 『Law Practice商法』(商事法務)
民事訴訟法 『Law Practice民事訴訟法』(商事法務)
刑法 『刑法事例演習教材』(有斐閣)
刑事訴訟法 ・『エクササイズ刑事訴訟法』(有斐閣)

失敗しない選び方のポイント

参考書選びに迷っている受験生
  1. 初学者段階では分厚い基本書を無理に使用しない
  2. ストレスのない、「好きな」本を選ぶ
  3. 「自分にとって」使いやすいものを選ぶ
  4. 1冊を完璧にすることにこだわらない

初学者段階では分厚い基本書を無理に使用しない

 2021年度合格 
明治大学法科大学院・既修 2020年修了

 今振り返ってみて私が役に立ったと思うのは、その科目の全体を概観できるような勉強方法を初学者の段階で取ったことです。初学者段階では細かいところは気にせず一度全体像をつかむことが大事だと思います。また、初学者段階でありがちな分厚い基本書の通読は、難しく途中で心が折れるのであまりお勧めはしません

ストレスのない、「好きな」本を選ぶ

 2022年度合格 
早稲田大学法科大学院・既修 2022年修了

  基本書をメインに学習する方には、自分が読んでいてストレスのない好きな本を各科目で見つけられるかが大きな鍵となります。たとえば、基本書かどうかは議論があるかもしれませんが、日本評論社の「基本〇〇法」シリーズは非常によい本で、受験生の利用率は極めて高いと思われます。基本書をあまり読まない方も、取りあえずこの本を選択しておけば、間違いないです。

「自分にとって」使いやすいものを選ぶ

 2022年度合格 
南山大学法科大学院・既修 2021年修了

 演習書を選ぶ基準は、「読みやすさ」「解説の平易さ」「受験生がよく使用しているもの」としました。

1冊を完璧にすることにこだわらない

 2021年度合格 
京都大学法科大学院・既修 2021年修了

 教科書にせよ演習書にせよ、「1冊を完璧にすることが大切」、つまり「いろいろ手を出してはいけない」とよく耳にしますが、私はいろいろな本をつまみ食いしてもよいと思います。何を書いているかわからない、自分に合わない本をずっと読むよりは、いろいろな本を参照して、自分の中で理解できる記述を見つける方法もアリだと思います。個人的にはその方が楽しかったですし、飽き性の方にはお勧めです。

まとめ

 2022年度合格 
九州大学法科大学院・既修 2022年修了

 受験生の中には、難しい基本書などで理論体系をしっかりと押さえようとする人が多くいます。しかし、世の中にはTKCのサービスを含め、受験のプロが司法試験合格のために必要十分な知識をまとめたわかりやすい教材がたくさんあります。その中で自分と相性が良いと感じるものを突き詰めて学習していくことが合格への近道です。
自分に合った教材を使って、
答案の「書き方」スキルを磨こう
司法試験合格のために必要十分な知識をまとめた、わかりやすい教材の1つとして、問題にあわせて解説・解答例を掲載している「司法試験の問題と解説(日本評論社)」も合格者の皆さまに選ばれています。こちらは、「TKC法科大学院修了生サポートシステム」の演習システム「論文演習セミナー」にて、「司法試験の問題と解説(日本評論社)」の解説や解答例のPDFを掲載しているので、演習後の復習まで効率よく行えます
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