2023/02/08  2021/01/13

「肢別本」は、解いた方がいい
「短答過去問パーフェクト」との使い分け

在校生 修了生 過去問 参考書

「肢別本」とは

 司法試験予備試験の短答式試験では、5つの選択肢の中から正解を選ぶ「5肢択一式」の問題が多く出題されています。「肢別本」では、この「5肢択一式」問題の各選択肢を分解してそれぞれ1つの問題として「 形式」で出題していますので、1問ずつ正解・不正解の理由まで検討しながら、正確な知識が確認できます。
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肢別問題集を選んだ理由

 2018年度合格 
同志社大学法科大学院・既修 2018年修了

 私が肢別本を選んだのは、過去問題集では問題を覚えてしまう可能性があること、また肢別本には旧司の過去問がついていることが理由です。旧司に関しては、現在も司法試験で旧司の過去問から出題はされており、出題可能性という観点からは旧司の過去問も新司の過去問と重要性は変わらないと言えるからです。

過去問題集を漫然と繰り返す、「落とし穴」

過去問題演習

 2022年度合格 
京都大学法科大学院・既修 2022年修了

 勉強を漫然と繰り返した結果、TKC全国統一模試では短答でD判定、論文でD判定、総合でE判定でした。法科大学院の成績は比較的上位でしたので、ここまで低い結果が出ると思っておらず、ショックを受けました。今になって振り返ってみると、このような結果が出た原因は、「短答過去問パーフェクト」(辰巳法律研究所)の問題を解くだけで、知識が定着しておらず同じ間違いを何度も繰り返していたことにあったと思います。 全国統一模試とは  TKC主催模試の詳細を確認する

「短答過去問パーフェクト」とは

 「短答過去問パーフェクト」とは、辰巳法律研究所から出版されている過去問題集で、①平成18年度以降の全年度を対象に、②体系的に問題が掲載されていることから、司法試験予備試験対策として受験生必携書籍の1つに挙げられることも多いようです。

「肢別本」と「短答過去問パーフェクト」、使うならどっち

肢別本と短答過去問パーフェクト

 2017年度合格 
慶応義塾大学法科大学院・既修 2016年修了

  私は辰巳法律研究所の「短答過去問パーフェクト」シリーズと「肢別本」シリーズを使っていました。基本的な知識を得るには、重要な問題がピックアップされている「短答過去問パーフェクト」を解いた方が効率良く勉強できます。しかし、司法試験の短答式試験は年度によって問題の難易度が大きく変化します。そのため、「短答過去問パーフェクト」だけでは不十分であり、肢別問題集も解く必要があります。

「肢別本」を使うなら

知識の維持や再確認として

 2019年度合格 
予備試験合格

 本試験までの期間を通じて市販の肢別本どれか1冊常に携帯し、移動時間や気分転換がしたいと思った時にだけ解くような形で行っていました。短答にはあまり時間を割けませんでしたが、そもそも知識の現状維持再確認が目的であったため、これで十分だったと思います。

「民法改正」時の対策として

 2021年度合格 
甲南大学法科大学院・既修 2019年修了

 私が1回目を受験した時は、改正前民法だったので、短答式試験対策としては過去問で十分でした。しかし、2回目からは改正民法になり、過去問だけでは足りないと考えました。そこで、TKCの「基礎力確認テスト」を利用し、改正民法に対応した問題を解く勉強を行いました。分野ごとに問題がまとまっているので、知識の整理にも役立ったと思っています。

択一合格に近づく、「基礎力確認テスト」

TKC「基礎力確認テスト」とは

 短答式試験科目である憲民刑を含めた7科目について、「コア・カリキュラム」に基づいたTKCオリジナル肢を分野別に演習できるサービスで、「法科大学院修了生サポートシステム」で利用できます。

「基礎力確認テスト」とは 修了生サポートシステムの詳細を見てみる

間違えた、自信がない問題がすぐわかる

 2021年度合格 
関西大学法科大学院・既修 2020年修了

 TKCの「基礎力確認テスト」は一問一答形式で短答の問題を解いていくという形式で、自分が間違えた問題、自分の解答に自信がない問題を自動でまとめ、まとめた問題を後で解くことができるという機能があり、短答の点数の安定のためにとても助けになりました。 基礎力確認テスト繰り返し

モチベーションが維持できる

 2021年度合格 
関西大学法科大学院・既修 2020年修了

 過去問以外のオリジナル肢の問題も出題されるため自分の力試しにもなり、どこまで問題を解いたかをパーセンテージでみることもできるため、モチベーションの維持にもつながりました。 基礎力確認テストモチベーション どの分野が苦手なのか、緊張感があるTKC主催模試で確認する

模試・司法試験本番直前の注意点

 2022年度合格 
北海道大学法科大学院・未修 2019年修了

 短答式試験の対策は、本番形式の問題に取り組むのではなく、一問一答形式の問題をひたすら解いて覚えていくという方法を採りました。もっとも、民法のように時間切れとなりかねない科目もあるので、模試・司法試験本番の直前2~3週間は時間を計りながら過去問を用いて本番形式の問題を解く感覚を養いました。

まとめ

 「肢別本」と「短答過去問パーフェクト」のどちらを使うべきかを迷ったら、それぞれの問題集の特徴を活かして、今の自分にとって必要な勉強法を取り入れましょう
【「肢別本」と「短答過去問パーフェクト」の使い分けイメージ】
  • 知識の維持や再確認がしたい
    「肢別本」
  • 苦手分野を克服したい
    「肢別本」
  • 基本的な知識を得たい
    「短答過去問パーフェクト」
 日々の継続学習で、
基盤となる体系的知識の修得を
分野毎に演習できる「基礎力確認テスト」は、日々継続して学習を進めることで力を発揮します!肢別本や過去問題集との合わせ技で、上手に活用しましょう
基礎力確認テスト
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