直前期の過ごし方が合否を分ける
焦りや不安がピークになる時期
2025年度合格
東京大学法科大学院・既修
司法試験は長くて孤独でつらい戦いです。
周りの人にアドバイスを受けたりSNSを見たりすることで、勉強に関する情報がたくさん流れてきて、
あれもしなきゃこれもしなきゃ、という気持ちになるかもしれません。しかし、そのような気持ちになってもすべての情報を真に受けるのではなく、
ご自身の状況に合わせて取り入れるべきものと取り入れないものを区別する必要があります。
私は毎月
「やらないことリスト」を作って、本当に自分に必要なものだけを行うようにしていました。
やること・やらないことを明確にするメリット
2024年度合格
慶応義塾大学法科大学院・既修 2023年修了
勉強の優先順位を考える際、やみくもに行ってはいけません。特に複数回受験を経験した方は、自分に足りなかった部分をしっかりと分析し、そこを補うことが最も重要です。他の人から「あれもやれ、これもやれ」と言われるかもしれませんが、自分にとって本当に必要なことを見極めることが大切です。私は勉強時間を長く確保できませんでしたが、とにかく自己の弱点を改善することに注力したため、合格することができたと考えています。
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「やって良かったこと」3選
直前期に「やって良かった」と感じた行動には、合格者の皆さんそれぞれの工夫や判断が詰まっています。限られた時間の中で何に集中し、どのように自分の学習スタイルを貫いたのか。実際の声から、直前期の過ごし方のヒントを探ってみましょう。
- 過去問と模試の見直し
- 試験当日の準備
- 休息日の調整
1過去問や模試の見直し
2025年度合格
早稲田大学法科大学院・未修 2025年修了
5月6月はとにかく苦手科目を中心とした過去問の演習・振り返りを行い、本番の試験会場に持っていけるようなノートを作成するようにしていました。6月末ごろから7月頭までは、苦手な短答のみを行う2週間を設け、直前まで短答対策を怠らないようにしていました。試験前最後の1週間は論文に集中し、知識に漏れがある部分をカバーしたことで、焦らず本番を迎えることができました。
この、2週間短答のみを行い、最後1週間は論文のカバーを行うという直前の過ごし方はやって良かったと感じました。
余裕があれば、判例百選の読み込みを
2025年度合格
立命館大学法科大学院・既修 2025年修了
もっとやるべきだったことは、憲法の「判例百選」(有斐閣)を完璧にすることです。今年も本番の憲法の短答は、過去問では出題されてこなかった、「判例百選」に記載されているような細かい知識を聞かれたので、来年以降もこの傾向が繰り返されるとすると、完全に読み込むことが必要だったと思います。
2試験当日の準備
2025年度合格
東京大学法科大学院・未修 2025年修了
本試験当日に自分の最高のパフォーマンスが発揮できるように、事前準備にも注意して下さい。模試等も活用しながら、真の全力を出す方法を見つけて下さい。
2025年度合格
日本大学法科大学院・既修 2026年修了(在学中受験)
試験は7月の大変暑い時期に行われることから、服装にも十分に気を配ってください。部屋の中はエアコンで寒くなっていることも考えられますので、上着も用意するとよいでしょう。私はシャツの袖のストレスを感じたくなかったのでノースリーブを着て受けきりました。
3 休息日の調整
2025年度合格
東北大学法科大学院・既修 2025年修了
私は、試験直前期であっても概ね2週間に1日を完全な休日として、その日は一切勉強せず外を歩いて太陽の光を浴びるようにして、英気を養っていました。試験勉強はとても過酷なもので、少し油断するとすぐ心身のバランスが損なわれてしまいがちなので、焦る気持ちはわかりますが適切かつ主体的な休養を取り、本番では最高の体調で受験できるようにすることが何より重要だと思います。
「やらなくて良かったこと」3選
直前期は「何をやらないか」を決めることも、合格への重要な戦略です。
合格者の皆さんは、実際に試した上で「これは必要なかった」と感じた経験を通じて、自分にとって本当に必要な勉強法を見極めていました。
- 新しいことに手を出す
- 他人と比べない
- 睡眠時間を削る
1 新しいことに手を出す
2025年度合格
大阪大学法科大学院・既修 2026年修了(在学中受験)
多くの勉強時間を確保したとしても、論証集の内容をすべて完璧に暗記し、答案に正確に書き出すことは現実的には困難です。そのため、特に司法試験直前期には、新しい教材に手を出すのではなく、これまで使用してきた教材を信じ、その理解をさらに深めることに注力すべきだと考えます。
基本書の読み込みすぎはNG
2025年度合格
東京大学法科大学院・既修 2025年修了
新しい教材に手を広げないことを徹底した。論証の見直しと暗記、過去問の確認に軸を絞り、知識の漏れを防ぐことに集中した。反省点としては、基本書を読み込みすぎた時期があったことである。基本書は深い理解に役立つ一方で、試験対策としては優先度が高くない部分もあるため、読み込む部分をもう少し取捨選択しても良かったと感じる。
2 他人と比べない
2025年度合格
早稲田大学法科大学院・未修 2025年修了
周囲と比較して勉強時間が少ないと感じて焦ることも多くありましたが、他人と比較するのではなく、昨日の自分と比較して少しでも頑張れた部分を考えるようにしていました。それによって落ち込まずに自信を持ったまま試験に臨めたと思います。
3 睡眠時間を削る
2025年度合格
南山大学法科大学院・未修 2023年修了
私は自分に課した細かすぎる勉強方針で睡眠時間を削って勉強をした結果、2回目の受験でも不合格になってしまいました。
2023年度合格
同志社大学法科大学院・既修 2024年修了(在学中受験)
司法試験に向けた勉強で手一杯の方が多いようですが、そのために睡眠時間を削るのは悪手であると思います。寝不足は体調を崩す要因であり、何よりメンタルにも影響します。そのため、睡眠時間を削ることはやめましょう。
まとめ
焦りや不安が募る直前期こそ、自分にとって本当に必要なことを見極め、やるべきことに集中することが大切です。合格者の皆さんの声からも、「新しいことに手を出さず、これまでの積み重ねを信じる」「生活リズムを整える」「他人と比べない」といった姿勢が、合格につながっていることがわかります。
受験生の皆さんも自分自身のやり方を信じて、最後まで走り抜けてください。
【直前】模試の判定結果をどう受け止める
合格に近づくための戦略